まずは大人の理解者が必要。担任の理解、協力があればどれだけ普通に過ごせたか。相談する勇気がなかったことを後悔している。
自分がIBSのガス型であることを、31歳になって初めて確信しました。
IBSの存在は知っていましたが、便秘や下痢のことには詳しく書いてあるものの、放屁については詳しい記事を見つけられなかったので、きっと自分は違うんだろうと思い込んでおりました。
私が放屁に悩み始めたのは、中学3年の頃だと思います。きっかけは席順で、自分の真後ろの席が、自分が少し苦手意識を持っているクラスメイトになってしまったことです。
少し緊張しながら毎日を過ごしているうちに、だんだんお腹が張り、ついには放屁をしてしまうようになったと思います。
席替えはほとんどありませんので、その席順は変わらないため、緊張も毎日続き、また、放屁してしまうかもしれないという恐怖感からますますお腹は張り、特に授業中の放屁のペースは、毎分1回以上だったと思います。
次から次にお腹の中で空気が発生し、出るのを止めることが出来ない。そして終わることがないのです。それは高校卒業まで続きました。どうしたら止まるかというより、どうしたら匂いを薄められるかと思い、窓を開けて風が出入りするようにしたり、体が熱いフリをして、うちわでお尻のあたりを仰いでみたり、いろいろ試しました。
また食べるものが悪いと思い、朝食を抜いてみたりしました。母親にも言えず、本当に誰にも言えず、頭の中はそのことでいっぱいでしたし、卒業までそれが続くので、絶望しておりました。
周りのクラスメイトにはすぐバレてしまい、陰口も言われました。しかし自分から開き直る勇気もなかったため、暗黙の事実のようになり、仲の良い仲間たちの中でも、私の放屁についてはタブーのようになりました。別学だったので、教室に女子がいなかったのが助かりました。
気が遠くなるほどの時間、「お腹の張りに絶望し、放屁をして失望する」その繰り返しでした。卒業まで、それは毎日続きました。大学では席も自由ですし、多くの授業では退室もそれほどNGではないので、気持ち的にも楽になり、あまり気にならなくなりましたが、就職をし、デスクワークになるとやはり放屁が止まらなくなりました。
自分が放屁してしまうシチュエーションをだいたい把握していたので、そのような環境には行かない、そのような仕事にはつかない。というようにしていくうちに、生活する中で、選択肢がどんどん少なくなりました。
いま思えば、当時自分から相談する勇気、開き直る勇気があればどれだけ楽だったかとも思いますが、まわりの大人に「こうして欲しかったな」と思うのは、そうしたことを伝える機会を作ってくれることです。
「アンケート」です。
例えば「体の不調や、何らかの理由で、授業中が辛い時や、落ち着かない時がある」という設問があったとすれば、そこから伝えることが出来、そこから何がが始まり、苦しんでいる人を救済出来ると思います。私の場合は、一番後ろの席に座れたらすごく心身ともに楽でした。好きな席に座らせて欲しかったです。
保健の先生は、熱が出た時や怪我をした時にしか会わない存在でしたが、もっと担任と連携を取り、生徒一人一人に、高いレベルで目を配ることが出来たらと思います。保健の先生は複数人いるべきだと思います。
今現在は、すべてを理解してくれ、ちょうどバランスの良い仕事に就けましたし、すべて理解してくれるパートナーと出会うことが出来、婚約も出来ました。放屁に苦しんでいるから、いまの自分になれたのだとも思えますが、それにしても心身ともにダメージを受けすぎました。
ストレスから来ると言われる病気にもなり、一生付き合っていく病気だとも言われました。自分の中ではきっと、中高時代のストレスが原因だと思っています。
大人になってやっと記憶を少し整理できて、自分の体質を理解し、自分が生きていける環境を自分から探すことが出来ますが、学生はそうは行きません。席さえ変われば救われる人もいると思います。
あまり今までの教育形式に囚われず、誰もが自由に、最大限に集中できる環境を、明日にでも作る必要があると思います。私は当時のことを、いまでも毎日思い出しますし、そして落ち込みます。15年も前のことを昨日のことのように思い出しますし、明日が不安です。毎日です。もういい加減解放されたいです。
思い出しながら書いたので、まとまりのない文章になってしまいました。長くなり申し訳ありません。
絶望している若い子を、どうか救ってあげてください。
みんなのコメント