現在治療中の高校三年生。配慮の大切さ。
私は、中学二年生の頃に発症しました。ある日、授業の時に音を出してオナラを出してしまい、後ろに座っていた男の子に嫌われてしまいました。それから、お腹が痛くなったら早退を度々利用するようになりました。早退をしたことを女の子に尋ねられて、答えられなくて辛くて泣きました。ただただ辛くて死のうかと思いました。それから勇気を振り絞り、母親や担任の先生に症状を打ち明けました。母は病院に連れて行ってくれて、そこで私は病気のことを初めて知りました。中学二年生の担任の先生が幸いなことにも理解のある方で、授業の席を配慮してくれたり集会での並びを一番後ろにしてくれたりして過剰なくらい心配してくれてとても助かりました。高校に進学後、学年の始めの二者面談で必ずこの病気のことを打ち明け、配慮をお願いするようにしました。担任の先生のやり方にも寄りますが、クラスの皆に配慮が必要なことを伝え後ろのドアの近くの席でくじ引きをさせてくれたり、皆に隠して後ろの席のいずれかになるようにしてくれたりして、学校生活をなんとか送れるようになりました。トイレは初めはとても行きづらかったのですが、高校で出会った友達に同じ病気の子が何人か居て、その子達が病気を打ち明けて私に相談してくれたので、行きやすくなりました。学校の先生方も何も言わずそのままトイレに退出させてくれるので、今は積極的に行くようにしています。友達も理解を示してくれる子ばかりでとても助かっています。
それでも辛い時があります。テストの時間です。この時ばかりはトイレに行っても治りません。私は誰かが後ろの席にいると頭が真っ白になって思考が停止し鉛筆を全く動かせなくなります。トイレから遠い席でいいので、一番後ろの席にいないとまともにテストを解くことすらできません。
私は学校の先生方に配慮の大切さを伝えたいです。私が出会った先生のほとんどが理解を示してくれて配慮を許可してくれたので、私は生きて上手くこの病気と付き合えるようになりました。同じ過敏性腸症候群と言えども人それぞれ症状が違います。トイレに近い席の方がいい人もいれば、私みたいにトイレに遠くても一番後ろの席がいい人もいます。
私達は、人に打ち明けるのが一番辛いことだと思います。相談してくれた子は、すでに恥ずかしい経験をして誰にも言えなくなっていて、私に言うのが初めてだと言っていました。私も、五年も打ち明けたのに、未だに泣きながら、詰まりながら、最低限の言葉を吐くのが精一杯です。先生方には、打ち明けてくれた子の望む配慮をしてあげてほしいです。その子の人生がかかってます。お願いします。
最後に、今年一番辛かったことを書きます。ずばりセンター試験です。センター試験の配慮を利用したのですが、トイレに近い〝部屋〟という配慮でした。これでは正直配慮になりません。後ろの席の方がよっぽどいいと思います。当日得意教科でお腹が悪くなり、頭が真っ白になりました。私はこれから受験する後輩のために、センター試験の配慮の見直しを求めたいです。受験人数が多く、簡単にできることではないということはわかっています。しかし、センター試験は大事な人生の転換点です。病気のせいで実力が出せないのはおかしいと思います。何か私にできることはないかと考えながら、病気のことについて社会に発信していきたいです。
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