今週の2階新入荷 ヘビ、トカゲ
お久しぶりです髪の長い方の佐藤です!
今週は大量のインドネシア便!プラス大量のイグアナ達!
今週の入荷だけで種数も匹数もとんでもない量で大変ですがワクワクが止まらないので最高の気分です!!
やっぱりこの仕事天職だなぁって(笑)
数もそうですが質もいい!今週もおもろいヤツら大集合ですのでそれでは早速新入荷の紹介に行ってみましょ~!
ハルマヘラヒバァ
Tropidonophis halmahericus
個体①︎︎ ♀
個体②♂
遂に登場!!
少し前に少数が流通して業界・珍蛇マニア共に大盛り上がりとなったオーストララジアヒバァ属の一種!
色彩や模様に個体差があるようで今回は白地の柄違いが一匹ずつ、しかもなんとペアでの入荷です!!
本種が属するオーストララジアヒバァ属の「オーストララジア(Australasia)」とはラテン語で「アジアの南」という意味。
ちょうど生物地理区におけるオーストラリア区(Australasian realm)にあたり、似たような姿や生活様式をしたヒバァ属Hebiusやヤマカガシ属Rhabdophisやソウカダ属Xenochrophisやハスカイヘビ属Pseudoxenodonらより南方(この辺の生物境界線で有名なウォレス線やウェーバー線よりオーストラリア側)であるニューギニア島やオーストラリア北部などで栄えるグループ。
形態はアジアのヒバァより大型ですがソウカダやヤマカガシほどゴツくありません。
個人的にガラスヒバァをさらに大きくさせたような佇まいに見えます。
餌にはこの辺のユウダ科らしく魚やカエルや爬虫類などを好むようなので色々試してみましょう。
個人的に初めて扱うということでおっかなびっくり扱ってますがアジアのヒバァやハスカイのような弱々しさは一切感じられないほどしっかりしており、それなりの価格となってますがこれならチャレンジしてみる価値は大いにあるなという印象です。
ちなみに興奮するとハスカイヘビやヤマカガシのように頚部を拡げます。カッコいい!!↓↓↓
ちなみにペア割価格も用意してます。
キスジナメラ(オグロナメラ)
Coelognathus flavolineatus
インドシナからスラウェシ島にかけて分布するアギトナメラで背中の正中線にある黄色いラインが特徴的。
属内ではやや大型になる部類でアダルト個体になると150cmは超えてきます。
分布が広いため成長した際の姿に地域差があり、ベトナムなど大陸側の個体群は幼蛇の頃の色柄を保持したまま大きくなります。
対して今回来たインドネシアなど島嶼の個体群は成長するにつれ色彩は薄れていきます。
ナメラ属のような外見をしてますがワイルド個体の飼育には気を遣う点も多く、やや玄人向けなヘビではありますが近年は流通がとてつもなく減少してるので欲しいと思ったら買っておいて損はありません。
1匹のみ。
ヒメナンダ sold out
Ptyas korros
名に「姫」と付きますが同属のナンダと比べて小さいってだけで普通に2mくらいになります。
早速お買い上げ頂きました!
グリーンパイソン(ミドリニシキヘビ) “アルー”
Morelia viridis
人気の緑のニシキヘビ。写真の個体以外も来てます!
背中の正中線に並ぶ白いスポットが特徴で、グリーンパイソンが細分化された現在ではこちらが“真のグリーンパイソン”といえるのでは?(笑)
性質は温厚で個人的に「グリーンパイソン」の名がつくヘビの中では一番扱いやすいように思えます。
グリーンパイソン(ホクセイモエギニシキヘビ)“ソロン”
Morelia azurea pulcher
細分化されたグリーンパイソンの中でもニューギニア島北西部に分布するモエギニシキヘビ亜種。
背中の水色が特徴的でこちらもアルー産ミドリニシキヘビ同様やや温厚な性質となってます。
こちらは1匹のみの入荷。
ヒロクチミズヘビ
Homalopsis buccata
東南アジアに広く分布するミズヘビでおそらく国内に流通するミズヘビ科の中で最も多く流通する種。
それでも近年は流通が減少傾向にあり、売り切れて居なくなってから問い合わせがあるなんてこともチラホラ。
人間には無害らしいですが後牙に毒があるとされ、個人的にこの蛇に咬まれると猛烈に痒くなるためあまり侮らず注意して扱いましょう。
あまり見ないスーパー特大サイズも入荷してます。こちらは1匹のみ。
オリーブミズヘビ(ハイイロミズヘビ)
Hypsiscopus cf. plumbeus
インドシナからスラウェシ島にかけて分布するミズヘビで、かつてはベトナムや中国にも分布するとされていましたが現在はそれら北部個体群はH.murphyiとして独立しています。
過去にはそれらがオリーブミズヘビとして中国便やベトナム便で入荷することが多かったのですが、現在の分類ではそれらは全てオリーブミズヘビではなくなってしまったということです。
そして本個体が正真正銘本物のオリーブミズヘビということになりますね。
ちなみにこれスジミズヘビEnhydris enhydrisとして入荷されたため私個人の判断でオリーブミズヘビとしたのでconferとしてます。
インドネシア便で来るオリーブミズヘビなんてあまり見ないのでご了承ください(笑)
ドラゴンスネーク(ミツウロコヘビ)
Xenodermus javanicus
ドラゴンのようなゴツゴツとしたカッコいい鱗が特徴の珍蛇。
マレー半島、ボルネオ島、大スンダ列島に分布するカワリヘビ科で本種のみでミツウロコヘビ属を形成します。
カワリヘビ科には日本のタカチホヘビなどが含まれており、こうして見ればちょっと親近感を覚えるような?(笑)
高温と乾燥を嫌うので部屋の中でも涼しい場所で飼育をし、ケースの一部には水苔などを使って湿らせた場所を用意します。
餌にはカエルを好み、冷凍カエルに餌付くとかなり飼育は楽になります。
飼育難易度が高めなヘビですが問い合わせが多く高い人気を誇り、いつもすぐ売れてしまう印象なため欲しいと思った方はお早めに。
1匹のみ。
ホソツラナメラ
Gonyosoma oxycephalum



中野店には久しぶりの入荷!
東南アジアに広く分布するキノボリナメラでエナメル質なキュッピキュピの質感や、ゆっくり舐めるような独特の舌の出し方がエキゾチック!!
個人的にも大好きなヘビです。
本種は分布が広いゆえに色彩には地域差が見られ、大陸などの個体群はより緑が深く濃い色合いが特徴的で、ボルネオ島の個体群は青みがかっており色彩に性的二型があるのが特徴。
そして今回来たのは通常の緑とグレー。
通常の緑はぶっちゃけどこでも見られますがグレーの方はジャワ島で多く見られる形態のようです。
飼育は熱帯のヘビらしく高温多湿を意識し、樹上棲傾向があるので広めのケースで太めの枝で立体的にレイアウトしてやると良いでしょう。
餌にはマウスを与えますが餌付きの悪い個体には鳥を使うと良いです。
ちなみに今までは本種の属するキノボリナメラ属Gonyosomaはホソツラナメラ、ヤンセンナメラ、テングヘビ、ハイナンテングヘビ(仮称、G. hainanense)、スジメアオナメラ、ミドリナメラ、アオメナメラ(仮称、G. coeruleum)、ニジキノボリナメラの計8種が含まれていましたが昨年分類が見直され、現在キノボリナメラ属Gonyosomaにはホソツラナメラとヤンセンナメラのみとなってしまったようです。
それ以外はどうなったかというと、Rhadinophis属が復活しスジメアオナメラがモノタイプに。
Rhynchophis属も復活してテングヘビとハイナンテングヘビが。
Gonyophis属も復活、ニジキノボリナメラがそこに。
そして一番興味深いのは新属Verdigrophis属を立ち上げてそこにミドリナメラとアオメナメラが属しました。
個人的にもここまで形態の異なる8種を全て同じ属に統合するのは無理があるだろ!と思っていたのでなんだかスッキリ(笑)
サンビームヘビ
Xenopeltis unicolor

ギラギラの構造色が美しい人気の半地中棲ヘビ。
特大サイズが来てます。オオウナギですね。
↓↓↓FHベビーとして来たベビー!!
まだ頭が白抜けしててまゆ毛模様があります。



ムラサキククリィ(スオウククリィ)
Oligodon purpurascens


東南アジアに広く分布する最も流通の多いククリィヘビ。
ククリィとは南アジアで使用されるククリナイフという独特な「くの字型」のナイフのことで、ククリィヘビの歯がこのナイフのような形状のことに由来します。
だから咬まれるとほんっっっっっっっっっっっっとうに痛いです!!!!!!!!!!!
一般的な蛇が獲物を保持するために円錐型の歯をしているのに対して、ククリィヘビは切り裂く歯をしています。
そのため本種の噛み傷は「穴」というよりもはや「切り傷」です。血もなかなか止まりません。。
個人的には牙の長いツリーボアや毒のある後牙類なんかよりククリィヘビに咬まれる方が100万倍嫌です!!!(もちろんツリーボアも後牙類も侮ってはいけませんよ!)
こんなに恐ろしい歯をしてますがそれもククリィヘビの生態と合わせるととっても魅力的。
ククリィヘビは小型の動物も食べますが主食は卵。
その卵を食べる方法が変わっており、普通のヘビが卵を丸呑みするのに対して、ククリィヘビはなんと歯で切り裂いて中身を啜ります。最高に気持ち悪いですがそのためのあの歯なんですよ。どうですか?魅力的に思えてきたでしょう(笑)
ちなみに飼育下では卵黄をお皿に盛って置けば普通にズルズルあむあむと食べてくれます。その他にはマウスも食べたりしますのでバランスよく与えると良いでしょう。
特大サイズ1匹のみ。
シモフリオオカミヘビ
Lycodon capucinus

現在70を超える種が属しており毎年のように新種が記載されてるオオカミヘビ。
その中でも古くから流通があり古参な方にも馴染みあるのが本種シモフリオオカミヘビ。
飼育は属内で熱帯に分布するオオカミヘビ内でも飼いやすく、多くはありませんが繁殖された例もあります。
餌にはトカゲ類を好み餌用のヤモリを使って餌付けると良いでしょう。
個体によってはマウスへ移行することも可能なので、餌のレパートリーを増やす意味でも餌付けて損はありません。
複数来てます。


こちらも属内で最も流通が多く古くから輸入のあるブロンズヘビ。
普段は銅色の体色で地味な印象を受けますが興奮して身体を膨らませると隠れていた鱗の隙間の水色が浮かび上がりとても綺麗。
飼育には魚やカエル、トカゲ類を使って餌付けしていきます。
目が良く活餌への反応が1番良いですが冷凍餌にも反応することがあるので色々試してみましょう。
慣れればマウスにも餌付きます。
複数来てます。
パラダイストビヘビ
Chrysopelea paradisi

高い木から肋骨を広げて滑空することで有名な、インドから東南アジアにかけて広く分布するトビヘビ。
属内でもしっかり「飛ぶ」ことで知られておりその滑空距離は100mに達することもあるとか。
ちなみに飼育下ではそんな環境を再現できないので飛ぶ姿は見られません。トビヤモリやトビトカゲ同様ロマン止まりですね…
色彩は黒で縁取られたような鱗に緑と赤が映えて大変美しく、個体によっては下↓の個体のように赤が濃くて尻尾が青みがかったさらに美しい極美個体も見られます。

近年は流通が減少し価格も以前の倍ほどしますが、着状態が良さげなのでしょうがないかと。
飼育や餌に関してはブロンズヘビ同様目に頼った狩りを行うため活餌への反応が1番です。
同属のゴールデントビヘビより爬虫類食傾向が強いように思えますが頑張ればマウスへの移行も可能です。
複数来てましたがちょっと売れまして、残りはセレクト美個体のみ。
アルバーティスパイソン
Leiopython albertisii


人気のギラギラパイソン。
ヤングとベビーサイズが複数来てます。
ホオスジドラゴン
Tropicagama temporalis



めちゃくちゃ久しぶりに見た気がします!
アジアの樹上アガマというよりオーストラリアのアガマから分化した経緯があるためモリドラゴンやカロテスと違った雰囲気を持つのはそういうこと。
ニューギニア島南部やオーストラリア北部、そしてその間のタニンバル諸島など一部の島嶼に分布する樹上アガマで、色々な属を転々としましたが現在は本種のみでホオスジドラゴン属を形成します。
ほぼ完全な樹上棲なため広めのケースで木を立体的に組んでレイアウトしたいですね。
例に漏れず止水への反応はあまりよろしく無いので直接滴下して脱水には気を付けましょう。
複数来てます。
イロカエカロテス
Calotes versicolor



名前の通り目まぐるしく色を変える面白い生態を持つ樹上アガマ。
移入域を含めるととてつもない広さの分布を持つトカゲで人家など人里の周辺でもよく見られることからその環境適応力の高さが伺えます。
飼育下では脱水に気を付けましょう。
沢山来てます。
サルバトールモニター“セレベス”
Varanus salvator ssp. “celebensis”
Varanus salvator celebensisとしてセレベス島固有亜種とされることも。
セレベス島北部の斑紋が大きく地色の明るい個体群は“パルモニター”として高値で流通することあるようです。
セレベス島産のサルバトールモニター自体流通は多くないので他産地のものより割高となっています。
この辺のオオトカゲがお好きな方は是非いかがでしょうか。
1匹のみ。
オオアオジタトカゲ “アザン”
Tiliqua gigas gigas
今年もこの季節がやって来ました!
緑・赤・青お好きなカラーを選んで下さい!
毎年こんなに沢山仕入れても数ヶ月もしないうちにほとんどすぐ売れてしまうので狙っていた方はお早めに。
以上で新入荷の紹介となります。
佐藤
◯ハチクラ初主催イベント!
『ハチクラ祭』開催決定!!
この度、植物業界の大御所の方たちからお声をかけていただき
植物と爬虫類のコラボレーションイベントを開催することとなりました。
同じ生き物を扱う立場としてお客様に生物のいる楽しい生活を提案できたら嬉しく思います。
まだ少し先のことですが、皆様のご来場をお待ちしています!名だたる有名店舗様達にもご参加いただく予定です!お楽しみに!!
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