今週の2階新入荷 ヘビ、トカゲ
お久しぶりです髪の長い方の佐藤です。
周年祭はこちらの予想以上のご来店・お買い上げ本当にありがとうございました。
途中売れ過ぎて用意していたクジが無くなるという嬉しいトラブルもありましたが無事に終わって一安心です。
お陰様で忙し過ぎて新着ブログの更新が遅れてしまい申し訳ありません(笑)
今回もおもろい素敵なヤツらが沢山来てます。
それでは新入荷の紹介に行ってみましょ~
マレーベニナメラ
Oreocryptophis porphyraceus laticinctus
ベニナメラ全亜種中最も赤く真の「紅色」になると言われる美麗亜種。
主にマレー半島のキャメロンハイランドに棲息し、普段(それでも流通は稀ですが)はそこのWCもしくはそれを原資としたCB個体が流通します。
しかし今回来たのはそのマレー半島産ではなく、なんとスマトラ島産の個体群。
スマトラ島においては少数の報告・記述がある程度で、しかも本種の主な分布域で棲息に適した標高の高く冷涼多湿なキャメロンハイランドからスマトラ島まではかなりの距離があるにも関わらず、その存在が明らかとなりこうしてペットトレード上に流通するのはとても感慨深いです。
ちなみに今までのマレー半島産との大きな差異は見受けられませんが、若干体色が明るいように感じます。
1匹のみ。
スティムソンパイソン sold out
Antaresia children
A.stimsoniとして独立した種とする場合もありますが、チルドレンニシキヘビA.childreniと分布域で遺伝子がグラデーションを成しているため現在はチルドレンニシキヘビのシノニムとするようです。
もちろんペットトレード上ではこれらは分けて殖やされています。
外見の特徴も本種はチルドレンニシキヘビより斑紋が大ぶりであるのが分かりやすい違いでしょうか。
ちなみにこうした「斑紋が大ぶりでやや小柄」な“スティムソンパイソンタイプ”の方がオーストラリアの西から東にかけて広く見られるようで、私達が普段目にする“チルドレンパイソンらしいチルドレンパイソン”は案外それよりも狭い範囲(主にオーストラリア北部)にのみ分布しているようです。
今回来たのはそんなスティムソンパイソンの中でもかなり赤みの強いペア個体。
早速お買い上げ頂きました!
トリンケットラットスネーク(トリンケットヘビ)
Coelogunathus helena helena
本種が属するアギトナメラ属Coelogunathusは長らく似ているナメラ属Elapheとされていましたが形態的・分子生物学的に現在は別のものとされています。
属名の「アギト」とは古い言葉で「顎(あご)」のことであり、学名のCoelogunathusは「中空の顎」の意味。過去に「顎の骨に中空構造があるから~」なんて記載を見たような見てないような。ちゃんと思い出せないし見つけられなかったのであまり気にしないで下さい(笑)
単純に本属の多くが大口を開けてパンパカ飛んでくることに当てはめて安直に名付けられたのかもしれませんしね。あ、この個体はまだマシな性格してますよ。
話を戻しまして本種ヘレナは南方アジアに広く栄えるアギトナメラで、その中でも地味過ぎないながらも美しい上品な佇まいをしています。
主にインドに分布するヘビで現在は基本的にEUや国内のCB個体しか出回りません。もちろん今回の個体も国内CBです。
本種の和名・英名にもなってるトリンケット(Trinket)は「飾られた」などの意味。
似たような言葉ででオルナータ(Ornate)がありますがイメージとしてオルナータが「(派手に)飾られた」だとすれば、トリンケットは「(控えめに)飾られた」と言うニュアンスが近いでしょう。
本種の派手過ぎない美しさを表すのにちょうど良い言葉かもしれませんね。
それにトリンケットはもうひとつ、宝石などで装飾された小物容れ、いわゆる「Trinket box」を表す言葉でもあります。
こちらもトリンケットボックスのように散りばめられた宝飾具を本種の美しい柄に見立てられたとも考えられます。
「トリンケット」の名を冠する生き物は他にも居ますが、どちらにせよ本種の美しさを表す言葉として非常にマッチしていると思いました。
飼育に関して、本来アギトナメラの仲間はやや飼育にクセがありますが、本種はCB個体しか出回らないことも相まって難しいといった印象はありません。(性格はやや神経質ですが)
サイズ感も他のアギトナメラ属のホウシャナメラやキスジナメラほど大型化せずコーンスネークと同程度。なんならコーンよりヒョロいです。
スジオナメラやホウシャナメラのような大型化するヘビは飼えないという方にもオススメ出来ます。
1匹のみ。
コロンビアレインボーボア
‘poss.het.ブルーアイリューシ’
Epicrates maurus
最近コロニジが毎週のように入荷してます。冗談抜きに10年分くらいのコロニジを見てる気がするので是非買って下さい。価格もかなりお手頃ですよ。
市販ケージで終生飼育出来るながらもある程度のサイズ感を味わえるし、飼育も全ボア・パイソン中最も飼いやすいので本当におすすめです。
まじでボールパイソンより飼いやすいです。
ちなみに↑個体達のような変な柄の個体も来てます。
オニプレートトカゲ(“トーゴオニプレートトカゲ”)
Broadleysaurus major var.zechi
ココ最近オニプレの分類について質問されることがあるのでおさらいがてら解説しますね。
まずオニプレートトカゲの名がつくものは現在3つ存在します。
それぞれ、アフリカ東部に分布し全体的に明るめの褐色が特徴のヒガシオニプレートトカゲ旧B.major major 、アフリカ東部から中央部にかけて分布しヒガシに比べ黒面積が多いながらも頭は黄色く脇腹は赤いニシオニプレートトカゲ旧B.major bottegoi 、そして今回入荷したアフリカ西部に分布し全体的に黒みがちなトーゴオニプレートトカゲ(ツェッヒオニプレートトカゲ)旧B.major zechi 。
過去にはタンザニア便によりヒガシとニシオニプレートが安く(数千円で)大量に流通していました。
しかしその後タンザニア便が閉じられ、2017年頃からアフリカ西部からトーゴ便で新たに流通するようになったのが本種ツェッヒ。
最近爬虫類を始められた方にとっては「オニプレと言えばツェッヒ」と思われても仕方ないかもしれませんが実は登場はかなり最近のこと。
そしてここまで本種の分類を解説してきましたが現在は全てBroadleysaurus major(亜種無し)とされています。
もちろんペットトレード上では今まで細かく分けて考えられていたものを、外見が異なるそれぞれを、いきなり「全て一緒」と言われても我々趣味人としては知識として理解はしても、いざそれぞれを分けずに扱うとなると納得出来ませんよね(笑)
飼育・繁殖するならこれらはしっかり細かく分けたいのです。
こういうのHerpetological taxonomy(ハペの学術的な分類)に対して
Herpetocultural taxonomy(ハペの趣味における分類)って言うらしいんですね。
飼育は丈夫でなんでもよく食べるといったイイトカゲです。
アフリカ=乾燥のイメージが先行してか、カラカラに乾燥させて飼われる方を見受けられますが、普通に草木が生える所に棲息してますのである程度の湿度は与えてやりましょう。モデレイトを意識します。
複数来てます。
ブラック&ホワイトテグー(ミナミテグー)
Salvator merianae
いわゆる「アルゼンチンブラックアンドホワイトテグー」。
かつては南アメリカの大型のテグーは全てテグー属Tupinambisに分類されていましたが本種は現在ミナミテグー属Salvatorとされています。
昔はゴールデンテグーT.teguixinを本種と呼び分けずに「ブラックアンドホワイトテグー」や「バンデッドテグー」なんかで呼んでおり、ゴールデンテグーをペルー・コロンビアタイプやらノーザン、本種をアルゼンチンタイプやらサウザンとしてなんとなーくで分けて扱っていました。
現在両者は属ごと分かれ、ブラックアンドホワイトテグーと言えば本種(ミナミテグー)を指すことが多いように思えます。
昔ながらの分類の方が馴染みある方のためにも一応おさらいの意味を込めて解説しておきました。
本種はゴールデンテグーと比べ大人しい性格をしておりペット向きの大型トカゲと言えます。
2匹来てます。
グリーンイグアナ‘アルビノ’
Iguana iguana iguana
人気のイグアナ。しかも問い合わせの多いアルビノ。
結構小さめですがしっかり餌を食べて毎日腹パンパンです。
2匹来てます。
コグシカロテス(コグシホソカロテス)
Bronchocela cristatella
「カロテス」と名がつきますがCalotes属とは違うタクソンの樹上アガマ。
カロテス属より手足や尻尾が長く、体型もスラッとしてより精悍な印象。
体色は鮮やかな緑色で目の周りが黒くアクセントになってます。
フィリピン、インドネシア広域、マレー半島とかなり広大な分布を持ち、ニューギニア島でも僅かですが存在が確認されているようです。
飼育は容易とは言えない部類ですがしっかり水を飲ませることと、餌虫へのガットローディングやダスティングをしっかり行えばそれなりに飼うことが可能です。
あまり難しく考え過ぎないことも大切です。
複数来てます。
ベルモリドラゴン
Gonocephalus bellii
人気のベルモリ。
複数来てます。
オオモリドラゴン
Gonocephalus grandis
名前の通り50cmを超える大型のモリドラゴンで長く延びたマズルや荒々しいクレストがカッコイイ。
インドシナからインドネシアの島々にかけて広く分布します。
入荷直後はストレスによりかなり退色していますが落ち着くと↓のような綺麗な緑色になります。
ペアで来てます。
以上で新入荷の紹介となります。
佐藤
【オマケ】
なんで売れないのか分からない良過ぎるポーラーペア。
色揚がってきたユタトカゲ♂。
ガラス戸を開けてもパントマイムしながら寝るベルモリドラゴン。
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