今週の2階新入荷 ヘビ、トカゲ
お久しぶりです髪の長い方の佐藤です。
今回はのメインはエジプト便!+で各方面から魅力的な生体たちも来てます。
それでは早速新入荷の紹介に行ってみましょ~
ペルシャナメラ
Zamenis persicus
中野店には実に5年ぶりとなる、ヨーロッパナメラ属Zamenis屈指のお上品ナメラ。
カスピ海周辺の南部アゼルバイジャンやイランの一部地域に分布し、ヨーロッパナメラ属内で最も東に位置する種でもあります。(ヨーロッパナメラだけどヨーロッパに居ない笑)
和名・種小名共に私達が何気なく耳にする「ペルシャ」の名を冠していますが、「ペルシャ(ペルシア)」とは欧州から見た現在のイランの古い名。
ペルシャ湾や世界史でお馴染みアケメネス朝の中心ですね。
狭義のペルシアは現在のイランのファールス地方(ファールス(パールサ)→ペルシス→ペルシア)で本種の分布域よりやや南方に当たるため、ここでの「ペルシャ(ペルシア)」は現代イランの土地・民族・文化そのものを指しているものと思われます。
爬虫類を通してその国の地理のみならず歴史や文化に触れるとよりこの趣味を楽しめること間違いなし!
1匹のみ。
シュウダ
Elaphe carinata carinata
中野店においてナメラの中ではとりわけ人気の高いヘビ。
最大で200cmを超え、太さも他のアジアンラットと比較してより逞しく育ちます。
今はまだ幼蛇のため落ち着いた色合いですがここから黄色や黒が強く出て、いかにも危険なカラーリングに。
1匹のみですが毎度すぐ売れてしまうので欲しい方はお早めに。
ブラックラットスネーク
Pantherophis sp.
“リコリス(ホワイトサイド)”
背中の正中線上のみ色が残り体側が白化したオシャレなミューテーション。
今はまだ若いため皮膚が薄く、皮下組織の赤みが見られますが今後成長すれば皮膚が厚くなり、より白色は強まります。
ちなみにリコリスの白はリューシの白より純白だそう。
“アルビノ”
ノーマルのブラックラットは黒や灰色ですがアルビノ化するとピンク色になります。(写真ではオレンジっぽく写ってますが実物はもっとピンクです)
“アルビノラスティ”
リューシスティックのヘテロ体であるラスティのアルビノ。
ラスティ自体が赤錆びた色をしてるのでそれがアルビノ化するとこんな赤みの強い色合いになるのでしょうね。
レッドアイリューシを狙うなどの繁殖計画にももちろんですが、1匹でもかなり存在感があるので持っているだけで楽しめるかと思います。
オリーブアレチヘビ
Psammophis sibilans
以前はエジプト便のヘビのド定番種でしたが、ここ最近は目にする機会が減っていた中での嬉しい入荷。
エジプトなどアフリカ北東部に分布する大型のアレチヘビで、近年サウジアラビアでも見られたとの報告があります。
アレチヘビの属名のPsammophisは直訳すると「砂の蛇」で、本属のヘビは多くの種が乾燥した荒野で見られることから。
ちなみに飼育下だと目の細かい川砂などよりソイルや無難にヤシガラやバークチップなどで飼育した方が良いです。笑
フロルレンツレーサー(ハナガラレーサー)
Platyceps florulentus
斑が散りばめられた模様のトカゲオイレーサー。
属内では最も流通が多く近年のエジプト便ヘビの定番種となってます。
レーサーと名のつく通り昼行性で、日光浴で体温を高めてからトカゲ類を素早く追いかけて捕食します。
飼育下では比較的マウスに餌付き易い個体も多くそこまで餌に困ることはないでしょう。
乾燥系のヘビと思われるのも無理はないですが、あまりに過乾燥が続くと調子を崩しやすいので素焼きのウェットシェルターの設置をオススメします。
複数来てます。
クリフォードカンムリヘビ
Spalerosophis diadema cliffordii
久しぶりの入荷となるカンムリヘビ。
種小名からディアデマラットスネークと呼ばれることも。
エジプト便で来るのは中東から北アフリカにかけて分布する本亜種cliffordii。
ちなみに最近めっきり見られなくなってしまった素敵過ぎるミケヘビS.atricepsとは元亜種関係。
飼育下では容易にマウスに餌付く個体も居ますが、本来は爬虫類食が強めなヘビです。
最初はマウスを食べなくても焦らずヤモリなどを使って楽にマウスに移行可能です。
複数来てます。
モンペリエヘビ(ヒガシモンペリエヘビ)
Malpolon insignitus
地中海沿岸地域の後牙類の中ではとりわけ体格も気も強いイカついヘビ。
以前はニシモンペリヘビM.monspessulanusの亜種でしたが独立。エジプト便で入荷するモンペリエヘビはこれに当たります。
イカつい見た目や立派な体躯に目が行きがちですが生態もとっても面白いヘビ。
性的二型が知られオスとメスで色彩が変わり、オスは2mを超えるほどの大きさに成長するのに対し、メスは大きくても1.5mほど。
さらに本種含めアレチヘビ科の多くは目と鼻の間にある分泌腺から出る油分を使い自身の身体に擦り付けて過乾燥から身を守ることも知られています。
最近ではその分泌液の匂いで自身の縄張りを主張したり、既に他のオスに手を付けられたメスを避けたりと、疑似的な社会性があるとの報告もあります。
ちなみに自身にその分泌液を擦り付ける所謂グルーミングは飼育下でも観察できますよ。
複数来てます。
イボヨルトカゲ
Lepidophyma flavimaclatum
単為生殖を行う夜行性のトカゲ。
単為生殖するということでメスのみで殖えますが一応オスも存在します。
ただその数が少なく基本的に流通するものはメスばかり。
しかしなんと今回嬉しいことにオスも来てます!
ニカラグアなど中米に分布し森林の林床で見られ夜になると徘徊を始めます。
ナイトリザードで夜に活動することから「ヨアソビトカゲ」の別名を持ちますが、同じヨルトカゲ科で別属にヨアソビトカゲ属Xantusiaが居るので混乱を避けるためにも呼び分けてやった方が良いでしょう。
オスは少ないですが合わせてそれなりの数が来てます。
モレレットアリゲーターリザード
Abronia moreletii
単為生殖はしませんがこちらも卵胎生のトカゲ。
オスとメスで体格や色彩が異なり、持ち腹っぽいお腹の大きなメスも来てます。
中米の森林に棲息し、主に地表で活動しますが長い尾でバランスを取って立体活動もします。
ところで今ってあの有名なアオキノボリアリゲーターリザードと同じアブロニアなんですね(笑)
オスとメス複数ずつ来てます。
ツナギトゲオイグアナ
Ctenosaura similis
爬虫類界最速のギネス記録を持つ瞬足のトカゲ。
そしてトゲオイグアナ最大種でもあります。
地味な若く小さい個体ばかり流通するので雑多な扱いをされがちですが、しっかり育てて色のあがったフルアダルト個体の迫力は凄まじいもの。
青や赤や黄色など個体によってどう発色するのかも育てる楽しみのひとつかと思います。
ベビーは心許ない一面がありますがここまで育ってる個体なら飼育も始めやすいでしょう。
2匹来てます。
テイラーゼノガマ(テイラーカワリアガマ)︎︎ ︎︎ ♀
Xenagama taylori “ソマリア”
↓口周りが青いのは♂
最大でも10cmにも満たない小型のアガマ。
小型と言ってもガマトカゲのような繊細さは無く、小さいながらもガッシリとして存在感があります。
ソマリアやエチオピアに分布し、今回来たのはソマリア産のメス個体。
元々同じソマリア産のオスを1匹在庫していたのでこれでペアとなりました!
国内でも殖やされてる方がおりますので是非繁殖にチャレンジされてみては。
シュナイダースキンク(シュナイダートカゲ)
Eumeces shneiderii
エジプト便定番のスキンク。
Theスキンクといったフォルムと地味過ぎずギラギラチープ過ぎない優しい色合いが魅力的で多くのスキンク好きが一度は通った道ではないでしょうか。
基本的に丈夫でなんでも良く食べますし、ある程度の立体活動も可能なので立体的なレイアウトを組むなど、本種1匹で色んな楽しみ方が可能です。
巷で言う「イイトカゲ」ってやつですね(笑)
色の薄い個体から濃い個体まで、沢山居る中から選べます。
ナミクサビトカゲ(クサビカラカネトカゲ)
Chalcides sepsoides
細長い胴体に申し訳程度に付いた小さな手足が特徴的なエジプト便定番の小型スキンク。
極限まで抵抗を減らした様なこのボディは砂中をスイスイと泳ぐ様に進むためのもので、付いた異名は「サンドスイマー」。
元々はクサビトカゲ属でしたが現在は後述のカラカネトカゲ属Chalcidesにまとめられています。
沢山来ており色んな色彩パターンのものを選べます。
オオアシカラカネトカゲ(シロテンカラカネトカゲ)
Chalcides ocellatus
先程のナミクサビトカゲと比べてしっかりとした手足が付いてよりトカゲらしいフォルム。
ちゃんと手足がついてるおかげである程度の立体活動も可能。
30種以上居るカラカネトカゲの中でも特に分布域が広く、アフリカ北部のみならず中東アジアやバルカン半島などヨーロッパの一部にまで広がります。
更にはイタリアのサルディーニャ島やアメリカ合衆国のフロリダなどに移入が確認されているほど適応力の高いトカゲ。
飼育も容易でなんでも良く食べてくれます。
しかも!卵胎生であり複数まとめて飼っていたらいつの間にかミニチュアサイズのベビーが産まれていたなんてことも。
本種含めカラカネトカゲに熱烈なファンが出来る理由がよく分かる「イイトカゲ」ですね(笑)
選び放題なほど沢山来てます。
ヘリユビカナヘビsp.①
Acanthodactylus sp.cf.boskianus


属名のAcanthodactylusは「棘のある指」の意味が示す通り、指の鱗が針状に発達したユニークなカナヘビ。
この構造のおかげで足場の悪い細かい砂の上でも足が埋もれずしっかり踏ん張れるため素早く動けます。積もった雪の上で雪駄を履くイメージですね。
ヘリユビカナヘビはアフリカからアジアにかけての広い範囲で繁栄するカナヘビで、近縁の類似種が多く私のような素人では同定が困難。
今回は後述のヘリユビカナヘビsp.②と共にどちらも「ヘリユビカナヘビsp.」として入荷しました。
こちらの「ヘリユビカナヘビsp.①」は分布や形態からボスカヘリユビカナヘビ辺りかな~って感じです。
顔の鱗相などで詳しく同定出来るみたいなのでこの属が大好き!という方は是非のめり込んで下さい。
沢山来てます。
ヘリユビカナヘビsp.②
Acanthodactylus sp.cf.aegyptius
先程のヘリユビカナヘビsp.①より小柄なヘリユビカナヘビ。
似た様なヘリユビカナヘビで同地域の類似種の数で言えば先程のヘリユビカナヘビsp.①より多い。
A.aegyptiusかA.scutellatusかA.longipesあたりかと思われます。
こちらも沢山来てます。
以上で新入荷の紹介となります。
佐藤
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