こんにちは髪の長い方の佐藤です。
毎年この季節になると爬虫類に興味の無い家族や友人から見つけた生き物の同定(種類の特定)をよく頼まれます。なんならつい最近も。
同定は自信をつけるという意味でも沢山数をこなす経験が個人的に一番の近道だと思うので、皆さん是非外に出て野外でフィールドワークしたり爬虫類倶楽部中野店に来店されたりして沢山の生体を直接見て目を養いましょう。
今回も来店するだけで目の保養となる様な生体が沢山来てます!
では早速新入荷生体の紹介に行ってみましょ~
タニンバルニシキヘビ(タニンバーパイソン)
Simalia nauta
在庫しているハルマへラニシキヘビ、セラムニシキヘビ(モルカンパイソン)と続いてモルッカ諸島の御三家的アメジストコンプレックス最後のラストピース(当店比)であったタニンバルの入荷です~👏
インドネシアのモルッカ諸島には北部のハルマへラ島にハルマへラニシキヘビ、中央のセラム島にセラムニシキヘビ、南部のタニンバル諸島(ヤムデナ島)には今回来たタニンバルニシキヘビがおります。
しかも!今回のは!黄みが無くて模様が消失してるタイプ!
過去に同じような個体がアザンパターンレスの名で目ん玉が飛び出るような価格で流通していた(しかも当時はアメコンが○万円で買えた時代)のを鑑みるとなんだか超お得な気分になるお値段となってます!
ついでに在庫しているセラムニシキヘビ(モルカンパイソン)S. clastolepisとハルマへラニシキヘビS. tracyaeの良写をば↓
↓セラムニシキヘビ(モルカンパイソン)
↓ハルマへラニシキヘビ
貴方は金のセラム(モルカン)、銀のタニンバル、野生味のハルマへラ。
さあ!どの御三家を選びますか!!?
ウォーターパイソン
Liasis fuscus
名前の通り河川や池など水場に依存する流通の少ないリアシス。
角度や光の当たり方によって虹色にキラキラと輝く構造色が美しい!
しかも今回は腹側が黄色いタイプ。
成長してみないと分かりませんがこのままいけば背と腹のコントラストがより美しくなってくれるかも。
本種はリアシスの中でも特に乾燥を避けるので全身が浸かれる水容れを用意するのはもちろんのこと、多湿を意識してやりましょう。
アルバーティスパイソン
Leiopython albertisii
人気のギラギラパイソン。
脱皮前ですがそれでも虹色に輝く構造色の美しさの片鱗が見られます。
ボルネオショートテールパイソン
Python breitensteini
成人男性の太もものような太さに成長する大蛇。
極端に尻尾が短いので和名はタンビニシキヘビ(短尾錦蛇)。
個体によっては黄色を強く発色することもあり成長が楽しみ。
マラヤンブラッドパイソン
Python brongersmai
↓赤みの強い個体も来てます。
尾が極端に短いヘビのグループの中でもとりわけ赤くなることからヒイロニシキヘビ(緋色錦蛇)の名でも知られています。
2枚目の個体のように通常とは異なる表現の個体も稀に見られるので好みの個体をお探しになってみては。
複数来てます。なんならお店にもいっぱい居るので選び放題です。
スポッテッドパイソン グラナイト
Antaresia maculosa
これは!!
通常は大ぶりの斑点模様がウリの本種ですが今回来たのは霜降り柄のグラナイト。これはこれでとてもイイ!
いわゆるドワーフパイソンの仲間なので、ニシキヘビなのに小さい。アダルトでもコーンスネークをちょっと太くした程度。
万年飼育スペース問題を抱える我々飼育者にとってすごく魅力的!
サンビームヘビ
Xenopeltis unicolor
人気の半地中ギラギラヘビ。
複数来てます。
アカオパイプヘビ
Cylindrophis ruffus
頭から尻尾までほぼくびれの無い筒の様な体型の東南アジア原産の珍蛇。
学名のCylindrophisも「円柱状のヘビ」の意味。まんま。
爬虫類をよく食べることで知られ、特にヘビを好んで食べるオフィオファガス(蛇を食べる者)なヘビ。
飼育下ではヤモリやトカゲにも餌付いたこともあるので色々試してみましょう。
�ボールパイソン FH
�Python regius
今年も来ました!沢山のベビー。
安価で小さいうちから飼い始めたいというヘビの飼育が初めての方にも人気ですがちょっと待ってください!
いつも流通するCB(飼育下繁殖個体)と違いこちらはFH(ファームハッチ(ほぼ野生みたいなもの))個体。
CBよりちょっとクセのある個体が居たりそもそも餌付いてないなんて個体も居たりします。
それにまだベビーなので飼育環境にもうるさかったり。
なのでちょっと自信のないという方には既に餌付いているCB個体をオススメします。
しかしそれでもチャレンジしたい!という方は遠慮なくスタッフにご相談下さい。出来る限りのアドバイスはさせて頂きます!
それにこのFHのベビーを立ち上げることが出来れば飼育スキルが向上してCB個体で起きるある程度のトラブルもへっちゃらになることでしょう!
FH=ノーマルと思われがちですが、実際はなにかしら異なる表現が混じってるのでそれを見つけ出すのも楽しみ!
選べるだけ沢山入荷してるので選びたい方はお早めに~。
ピーコックモニター(クジャクオオトカゲ)
Varanus affenbergi
インドネシアはロティ島に局所分布するドワーフモニター。
本種に近縁とされるドワーフモニター(ヒメオオトカゲ亜属(Odatria))にはチモールモニターやシミリスモニターが含まれ、インドネシア便で来るドワーフモニターはこの三種で御三家的扱いをされます。
(実際には本種に近縁なドワーフモニターはスカラリスをはじめ他に数種が知られています。)
チモールモニターもシミリスモニターも店内に在庫しているので、意図せず前述のタニンバルニシキヘビに続きこちらも御三家が揃ったという奇跡!
飼育はチモールやシミリスモニター同様、蒸れに気を付けつつ高温多湿にするという際どいセッティングを心掛けましょう。
蒸らすとすぐに皮膚がやられるのでウェットシェルター+たまに軽めの霧吹きをする程度におさめても良いでしょう。
ちなみに入手の難易度はネシアンドワーフ御三家内では圧倒的に本種が流通が少ないので欲しいと思ったら居る内に買っておきましょう。
パノプテスモニター(旧グールドモニター)
Varanus panoptes horni
なにやら聞き慣れない名前が付いていますが標本のミスやら命名の見直しやらなんやかんやありまして、とりあえず最新の分類ではコイツはもう聞き慣れたグールドでは無くなったようです。
とりあえずインドネシア原産のこのオオトカゲを「グールド」と呼んでも誰もツッコんで来ないと思うのでお好きな呼び方でも平気でしょう。
これから在庫紹介をする際も旧グールドは併記するので、忘れた頃にいきなり聞き慣れない名前で紹介して「なんだお前!?」ってなるような事態は避けるつもりです。
本物のグールドもこちらのパノプテスもどちらも手足がガッシリとしていて、後ろ脚だけで立ち上がる姿は見ていてこちらまで立ち上がってしまいそうな気分にさせてくれます(?)。
エリマキトカゲ ニューギニアフォーム
Chlamydosaurus kingii
おそらく全爬虫類の中でもトップクラスの知名度を誇るトカゲ。
ですが名前は知ってるけど実物を間近で見る・触ったことのある人は意外と少数でもあります。
ちゃんと観察すると特徴的なフリルはもちろんカッコイイし、餌を食べる際はこのフリルが咀嚼の度にピクピク動いてなんだか愛らしくもあるとっても良いトカゲ。
小さい内はちょっとだけ飼育にクセがありますが、それでも幼い頃から知ってるであろう親近感のあるこのトカゲを飼育したいという欲求を抑えることは出来ないはず。
店内にはもっと小さなベビーのニューギニアフォームやオーストラリアのクイーンズランド産も在庫しているので是非好みな個体を見つけて下さい。
ジャヤカオマーンカナヘビ
Omanosaura jayakari
中東はオマーンやUAEに棲息する全長50cm程になるカナヘビ。
小型カナヘビ程すばしっこくなく、ガロティアのように荒くも無いので個人的にホウセキカナヘビより扱いやすいと思ってます。
実際によく人慣れするので飼い込んでればバタつかせることなく楽に手に乗せるなんてことも可能。
飼育もホウセキカナヘビをはじめとした所謂一般的なカナヘビの飼育のそれで平気なのも素敵。
優秀なペットリザードになりうるポテンシャルを持ってますが知名度は低いのでこれを機に興味を持たれてみては。
フトクシトカゲ
Acanthosaura coronata
ベトナム~カンボジアに棲息するクシトカゲ。
クシトカゲは頭部から背中にかけて発達するクレストを櫛の歯に見立てたことから名付けられました。
学名のAcanthosauraも「棘のあるトカゲ」の意味。
飼育は高温に気を付けて多湿にし、導入初期は特にしっかり水を飲ませることを意識しましょう。モリドラゴンみたいな感じ。
複数来てます。
マダガスカルミツメイグアナ
Chalarodon madagascariensis
↑腰周りの肉付きが凄い
↓プリっプリ
↓名前の通り頭のてっぺんの第3の目(頭頂眼)が目立つ。
マダガスカルのイグアナグループのトカゲ。
背中の正中線上にクレストとまでは言えないが隆起した形態が見られるためセルフィンリザードの名でも知られています。
そして和名のミツメイグアナの通り、頭のてっぺんには頭頂眼がハッキリ見受けられます。
今回来たのは今まで見たことないほどにプリッっっっプリのどすこい体型だったので個人的に今回の入荷で勝手に一番盛り上がってたかもしれません。
ピーターズバンデッドスキンク
Scincopus fasciatus
うるうるな黒目とずんぐりむっくりな体型、スキンクなのに暴れないし咬まないことから密かに一部の層から熱烈な支持を集める半地中棲のスキンク。特に最近は女性の飼育者も増えている気がします。
今回は沢山来てるうえ、価格もいつもよりかなりお手頃となってますので欲しい方・選びたい方はお早めに。
ナイルモニター
Varanus niloticus
アフリカ大陸で最も広域で繁栄しているオオトカゲ。
今回来たのは特徴から、森林棲のオルナータナイルモニターV.ornatus(V.niloticus ornatus)(現在は抹消されニシアフリカナイルモニターV.stellatusとされる)ではなくサバナで見られるVaranus niloticus。ナイルモニターの分類はカオス過ぎるのであまり突っ込まないで!
飼育はベビーの頃はちょっとだけ乾燥に強いサルバトールモニターみたいな感じ。
それでも水にはよく入るので全身が浸かれる水容れは用意してあげましょう。
今回はだいぶ長く長くなってしまいましたが以上で新入荷の紹介となります。
佐藤
わたくし髪の長い方の佐藤が担当する2階のヘビとトカゲは店内の空きスペースの余裕が無くなるほど豊富な在庫量となってます笑
是非ご来店お待ちしております。
↓イベント告知↓
『オーナーズ倶楽部』
昨年11月に初開催の本イベント、再び開催が決定!!
ありがとうございます!
関西の老舗爬虫類ショップといえば!
な「オーナーズフィッシュ&レプタイルズ」様と「爬虫類倶楽部」
の珍しい組み合わせ!
気になる開催日程はというと…
6月29日(土) 13:00~19:00
30日(日) 13:00~19:00
inオーナーズフィッシュ&レプタイルズ店内
生体はもちろんの事、ハチクラオリジナルの用品類や
活エサなども連れて行きました!!
今回は前回以上の物量で臨みたいと思っています◎
それに伴いリクエストも募集いたします
こんな生体、あんな生体なんでもいいのでお気軽にお申し付けください🙏
生体リクエストは下記のリンクから!!
オーナーズフィッシュ様HP
詳細はまた追ってご報告して行きます!!
まずは日程、忘れずにいておいてください!!
当日は是非オーナーズさんにご来店を!!
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爬虫類倶楽部中野店
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平日・土 13:00~20:00
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